分散型仮想通貨取引所「Bancor(バンコール)」が、公式Twitterでハッキング被害を受けた事を公表しました。
声明によればユーザーのウォレットへの被害はなかったものの、調査の為にBancorのサービス、及び機能のチェックを兼ねた緊急メンテナンスを行う事を発表しています。
This morning (CEST) Bancor experienced a security breach. No user wallets were compromised. To complete the investigation, we have moved to maintenance and will be releasing a more detailed report shortly. We look forward to being back online as soon as possible.
— Bancor (@Bancor) 2018年7月9日
こちらが件のツイートですが、早い段階で詳細なレポートを公開するとしていますので、続報待ちとなっています。
被害額について次の通り公表しています。
Here is the latest update on the recent security breach: pic.twitter.com/JroypFvBri
— Bancor (@Bancor) 2018年7月9日
要約すると、
1:ウォレットがハッキングされて、BNTトークンのコントラクトを通してETHが引き出された
2:24,984 ETH(約1250万ドルの被害)
3:229,356,645 NPXS(約100万ドルの被害)
4:3,200,000 BNT(約1000万ドルの被害)
となっており、現在バンコール内部の安全装置が起動して、BNTトークン自体が凍結しています。
ETHとNPXSは独立した通貨である事から凍結が出来ず、他の取引所と連携して追跡をしてるものの、既に一部の通貨は取引された事を確認しているとの事です。
先日ヴィタリック・ブテリン氏が分散型取引所の透明性について発言していましたが、この様に分散型取引所だからと言って必ずしも安全ではないという事を認識しておく必要があります。
どちらが良い悪いではなく、それぞれの長所と短所を理解した上で、それに合う対策をとる必要があります。
twitterの反応
分散型仮想通貨取引所Bancor ハッキングによりイーサなど総額2200万ドルが盗難
最近、中央集権型の取引所は地獄で燃え尽きろ、とブテリン氏が過激な発言をしましたが、皮肉にも分散型の取引所で1200万ドル相当のイーサが盗まれました。
ユーザーには被害が及ばないようですが真相は調査中とのこと。 https://t.co/Z7CsNyPrho
— YoLo (@investor2024) 2018年7月10日
仮想通貨取引アプリ「#バンコール(Bancor/BNT)」にハッキング、約13億円相当のイーサリアムが盗難
バンコールは、システムの脆弱性が悪用されたと述べています。
😢
— KGグループ (@tomato789789) 2018年7月10日
何で取引所から盗むんだよ、というかDEXがぁというか、おかしいじゃないか。 #Bancor #盗難 #cryptocurrency Decentralized Crypto Exchange Bancor Hacked, $12M in Ether Stolen https://t.co/wlDXoaMvIN
— 7n.@IT&Currency (@2jp_7) 2018年7月10日
・Bancorがハッキング被害
・利用者の資産には被害なし
・ETH、NPXS、BNTら総額$23.5M相当が盗難
・盗難資産の売却を防ぐためすでに各国の取引所へ協力を仰いでいる
・Bancorの発行したBNTについては犯人特定後に凍結が可能 https://t.co/GxWK4c2U2a— 森川 夢佑斗/MuutoMorikawa (@m_muuto) 2018年7月10日
twitter上では「ブテリンwwww」みたいな発言から冷静に分析している物まで様々な反応があります。
完全に続報待ちではありますが、対応の早さはさすがと言ったところです。
公式によれば、犯人を追跡して保有しているBNTの凍結が可能という事ですが、引き出されたETHはどうしようもないのでしょうか?
コメントはまだありません