イギリスとアイルランドのVISAでCEOを務めたMarc O’Brien(マーク・オブライエン)氏が、消費者向けの仮想通貨決済をめざしているスタートアップであるCrypterium(クリプタリウム)に入社しました。
オブライエン氏は仮想通貨を日常の決済方法として採用する事の重要性を次の様に述べています。
日常の支払いを仮想通貨にするという事は、現実的には非常に難しいことだと考えています。
ビットコインやイーサリアムを交換しに行く場合は、銀行口座にお金を入金する必要があるので、恐らくは3~7日程かかります。クリプタリウムが行実現しようとしている事は、そのプロセス全体をシームレスにし、消費者の日常の支払いを暗号通貨にする機会を与える事です。
仮想通貨取引が世界的に活発になっており、各国で様々な法制化・規制が敷かれている中、本来利用されるべきである仮想通貨の決済機能についてはまだまだ普及しているとは言えず、クリプタリウムはVisaの前CEOを迎え入れる事で決済機能の普及に対する懸念や問題点を洗い出し、改善点を見定める事が可能だと考えています。
クリプタリウムは2017年にエストニアで創業した会社で、2017年末にICOを通じて5,200万ドル(約58億円)の資金調達に成功しており、仮想通貨対応の決済カードを作る為に技術開発に取り組んでいて、2018年秋に発表する事を目標にしています。
仮想通貨を利用した決済アプリケーションは様々な物が開発されていますが、クリプタリウムは世界中で決済手段として利用されているマスターカードやビザとの提携を模索しており、これが実現すれば仮想通貨の決済手段として普及が加速する事は十分ありうると考えられます。
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