世界で屈指の取引量を誇る仮想通貨取引所フォビの責任者が、ホーチミンで開かれたシンポジウム内で、ベトナムでビットコイン投資に参加する人が3年間で爆発的に増えている事を明らかにしました。
仮想通貨の相場はここ最近は落ち着きを見せており、下がっては上がるを繰り返している状況ですが、ベトナムではそんな一進一退の状況に関係なく、仮想通貨への投資に参入する人が2016年に3万人、2017年に6万人、そして2018年は現時点で7万4千人にのぼり、仮想通貨投資に参入する人口は増加しています。
ベトナムでは仮想通貨取引所は12か所あるものの、いずれも無許可での営業をしており、ベトナムの刑事法により、非合法な非現金決済手段やサービスの提供、使用を行った者に対して刑事責任を問われる可能性があります。
しかしながらベトナムの仮想通貨取引量は東南アジアで上位3位に入る程盛況であり、刑事罰のリスクを考える以上のメリットがあるとベトナム人は判断したのかもしれません。
ベトナムでは今年の4月に被害額700億円を超えるICO詐欺が発生しています。
ホーチミン市にあるモダン・テック社が「Pincoin」や「Ifan」とよばれる仮想通貨のICOを行い資金を集めた後、逃亡した事件です。
この事件では芸能人を招待し、盛大なイベントを行い宣伝広告を行いましたが、実際には登記されていた住所はバーチャルオフィスで営業活動は行っていませんでした。
ベトナムの規制はこの事件をきっかけにして成立した物ではなく、2015年時点には存在しており、過熱する「投機」としての仮想通貨に傾倒するベトナム国民を抑えるには不十分な規制だったようです。
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