ロンドン警視庁はイギリス南東部ケント州に住んでいたコンピューターハッカーから、約50万ポンド(約7300万円)相当の「ビットコイン」を押収した事を発表しました。
サイバー攻撃で不正に得た数万人の銀行口座情報を「闇市場」で売るなどして得た利益をBitcoin(ビットコイン)に変換していたとのことですが、ロンドン警視庁がビットコインを押収するのは初との事です。
ハッカーはグラント・ウエスト被告で、昨年9月に逮捕され、今月25日にロンドンの裁判所で、詐欺などの罪で禁固10年8カ月の判決を受けています。
被告はサイバー犯罪組織のネットワークのリーダーで、イギリスの大手スーパーチェーン等、ロンドンを中心に世界100社以上に対してサイバー攻撃を行い、顧客ら数万人の口座情報などを不正に取得し、他人のクレジットカードを盗む等し、利益をビットコインに変換して貯めていました。
今回はイギリスでは初の押収という形になりましたが、タイでも1000億円相当のBTCの押収、フィンランドでは2000BTCの押収、アメリカは2500万ドル相当のBTCを押収し競売をかけるなど、世界では様々な対応がとられています。
日本ではまだ犯罪で得たビットコインの押収といった出来事は無いと思いますが、今後日本でも起きた場合どの様に対応するのかが注目されます。
もっとも、今後仮想通貨の立ち位置が明確になるにつれて犯罪で得た仮想通貨の処分方法も明確になると思いますが、どの様な形で処分されるのかは仮想通貨に触れた事がある人なら気になる所ですね。
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