ブロックチェーン技術は金融分野だけでなく、これまでに浮かんできた音大を解決して、大幅な効率化を促す可能性を秘めていて、ここ最近は多くのプロジェクトが登場して将来性に注目が集まっていますが、そんな中からTezosを紹介します!
Tezosって何?
Tezosは、ビットコインやイーサリアムといったこれまでに出現したブロックチェーンに浮かんできた問題を解決する目的で開発された、新たな独自ブロックチェーンです。
既存のブロックチェーンの多くは取引記録の承認作業に比重を置いている一方でブロックチェーンそのものの強さや信頼性の向上といった部分には比重を置いてきませんでした。
これに対してTezosはメンバーによる意思決定の分散化を掲げています。
従来のハードフォークによる問題点
ブロックチェーンは、バグ等でシステムの修正を行う際、フォーク(分岐)によるアップデートが必要になり、特にアップデート前後で互換性が担保されないフォークは「ハードフォーク」と呼ばれます。
ハードフォークの際に、仮に旧バージョンを使い続ける端末がある場合、新旧バージョンはそれぞれが交わる事のない別のチェーンとして存在し続ける事になります。
The DAO事件の結果起こったEthereumのハードフォーク、Ethereum Classicとの分裂が典型的な例と言えますが、この様なフォークが通じたブロックチェーンのシステム修正は多くがボランティアによって行われており、実際のところバグを見つけたとしても修正によって報酬を得ているわけではありません。
システムが向上する事はそのまま信頼性にもつながり、結果論で言えばコミュニティ全体の利益とは言えますが、システムの修正は中心となるチームに依存しています。
分裂したチェーンも基幹技術という点では同じシステムを採用しているので、先ほど挙げたEthereum Classicの分裂の際も、ハードフォーク直後はEthereumを送金するとEthereum Classicにも送金されるという二重で稼げる状況になっていました。
Tezosのソリューションは何?
Tezosはこれに対して、フォークをしなくても良いシステム修正を目指して開発されました。
Tezosのブロックチェーンにはネットワークプロトコル。トランザクションプロトコル、コンセンサスプロトコルがそれぞれが独立して組み込まれていて、アップデートによるシステムの変更があったとしても新旧バージョンの互換性が保たれるようになっています。
Tezosブロックチェーンにおけるシステム修正の際には、各端末からの承認・合意による多数決がおこなわれ、もっと具体的には「Tutarchy」という投票システムを利用し、ブロックチェーンの分散性を維持し、迅速に集合知的な意思決定が可能になっています。
また、インセンティブが設定されていない事によるシステムガナバンスの集中化に関しては、もっと直接インセンティブを設ける事で、よりシステム自体の合意・承認と分散化を促進していきます。
もっと分かりやすく言うと、システムのバグの発見や修正をすれば報酬が得られるという事です。
Tezosの今後はどうなる?
Tezosは2017年7月1日から14日までICOが行われ、約2.3億ドルの資金調達に成功しています。
Tezosではコンセンサスアルゴリズムとして「Prood Of Stake」が採用される予定で、ICOで販売されたTEZトークンの保有割合に応じてシステム修正に対しての投票・提案を行う権限が付与されます。
コメントはまだありません