Storj(ストレージ)は、クラウドストレージに関するプラットフォームです。
プラットフォーム名がStorj(ストレージ)、使用されるトークンがSTORJ(ストレージ)と呼びますが、大文字だけか小文字があるかの違いなので紛らわしいですね。
Storjの利用者は、プラットフォーム上で自分のデータを他人のサーバーに保管させてもらう対価としてSTORJを支払います。
勿論、ストレージが余っている人は他人に積極的に貸し出しをしてトークンをもらう事も出来ます。
これまでのクラウドストレージとは違うの?
これまでのクラウドストレージといえば、DropboxやOne Drive、後はGoogleドライブの様に、特定の会社が運営するサーバーにデータを保存という形がメインで、特定の管理者がいる「中央集権型」のサービスが主流でした。
Storjのビジネスモデルはクラウドサービス事業に、セキュリティ、低コスト、ゼロダウンタイムをブロックチェーン技術に組み込む事でクラウドサービス市場に参入するという事です。
StorjとDropboxを比較
StorjはDropboxより安い?
Storjはストレージの容量と料金が決まっているわけではなく、使用した容量に応じて、という感じです。
1ドル100円と計算して1GBで$0.015で約1.5円、1GB毎に1.5円ずつ料金が上がっていきますが、実は個人利用だと1TBまで使った場合はdropboxの方が300円程安かったりします。
これは個人の場合に限った話ではありますが、1TB未満で決まった容量だけ使いたい人向けのサービスとも言えそうです。
dropboxの法人向けサービスであれば2TBで1250円なので安上がりにはなります。
逆にダウンロードをする場合ですが、1GB毎に、0.05ドル、約5円の料金が発生します。
残念ながら、個人が利用する倍は割高なサービスを言えるかもしれません。
StorjはDropboxより安全にデータを保存できる
Storjはこれまでのストレージサービスと異なり、ファイルを細切れにして、P2Pネットワークでつながっている全てのユーザーとデータの共有をしますが、暗号化されたファイルは秘密鍵を持っているユーザーのみがダウンロード可能となっています。
これにより、データ自体は共有したとしても、他のユーザーが勝手にダウンロードは出来ない仕組みとなっています。
StorjはDropboxよりネットワークスピードが速い
コインテレグラフのインタビューで、Storj創業者James Prestwichは「従来のストレージサービスより10倍速い」と答えていますが、それに関する根拠が全く出てこないので早いかどうか分からないという事態になっています。
Storjの将来性はどうなの?
余っているストレージ容量をクラウド上で貸し借り出来るStorjは貸す側としてはメリットがあると思われます。
しかし、Filecoinといった競争相手がいる現状、Dropboxにすら最大手数料に負けている手前正直厳しいのでは?とも思っています。
今後料金の改定やなんらかの方策が無いととは思いますが、それくらいの事は開発者のShawn Wilkinson氏も分かっている事だと思うので、今後に期待です。
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