ロシア中央銀行副総裁「ブロックチェーン技術はまだ十分成熟していない」と発言

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ロシアでは今年に入り仮想通貨やブロックチェーンに対して積極的な姿勢を見せていますが、ロシア中央銀行のオルガ・スコロボガトワ副総裁が「ブロックチェーン技術は未成熟で、産業での利用にはまだ時間がかかる」と述べました。

 

サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで行われた議論で、スコロボガトワ氏は、ブロックチェーン技術にはまだ改善すべき点が多々あるという考えを述べました。
ブロックチェーン技術は仮想通貨の台頭で一気に知名度を上げましたが、産業レベルでの実用化に至っているケースは非常に少なく、産業面で普及するには安全性とスケーラビリティの改善が不可欠という考えを述べました。

 

ブロックチェーン技術の応用について2つの例を挙げて説明しました。
1つはコルダやリップルといった分散型決済インフラを目的にしたブロックチェーンシステムで、銀行決済などに利用されるケース。
もう一つはイーサリアムやハイパーレッジャーといった、スマートコントラクトを提供するブロックチェーンプラットフォームです。

 

スコロボガトワ氏は技術の為の技術は無意味としており、2018年はロシアや国際コミュニティにとって、ブロックチェーンを役立てる目的を明確にする年になると予測し、そのうえでの産業への応用・実用化に取り組む段階に移行するとしました。

 

スコロボガトワ氏はブロックチェーン技術を確実に投資をすべき革新技術と評価し、リスクや採るべき管理方法を理解すべきとし、2017年時点で完全な実用化には7~8年かかるという予測を立てています。

ロシアはロシア中央銀行がサンドボックスを利用して初となるICOの実証実験を行う計画を立てています。

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