Rippleの最高技術責任者(CTO)であるステファン・トーマス氏が辞任を表明し、「Coil」という独自のプロジェクトの立ち上げを表明しています。
Coilプロジェクトは、Interledger(インターレジャー)を利用するマイクロペイメントと、革新的なウェブサイト購読サービスを目指し、このプロジェクトを立ち上げに際してトーマス氏はRipple社との関係を完全に断つわけではありません。
CoilはRippleのコアテクノロジーであるInterledger Protocol(異なる通貨や台帳に関係なく送金を可能にする共通規格)を利用し、収益化の為にXRPトークンを利用し、Rippleの投資家であるクリス・ラーセンとエヴァン・シュワルツ両氏の支援を受けると共に、取締役として迎えます。
特にクリス・ラーセン氏はRippleの共同創業者、執行会長であり、シュワルツ氏はエンジニアであり、Inteledgerの共同開発者でもあります。
この様に、独自のプロジェクトとは言ってもRippleの資金的・技術的支援がある為、完全な独立というよりはRippleの別事業の為の独立と言った意味合いの方が強い気がします。
Coilは消費者向けに定額の契約料を供出してもらい、それを事業費とします。
Interledgerを応用した新しいブラウザAPI「Web Monetization」を導入し、ユーザーは特に何かをするというわけではなく、プロバイダーと言った代行者がユーザーの代わりにサイトの利用料を支払い、収益化するという形を目指します。
Coilプロジェクトは、広告表示や有料コンテンツ、ユーザーデータの販売によって、XRPによるマイクロペイメントを通じて収益を上げる事を目指します。
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