仮想通貨に利用されている基幹技術である「ブロックチェーン」は仮想通貨だけでなく、海運や医療、政治、NGO等様々な所で応用が始まっていますが、ブロックチェーンを利用した新興宗教「0xΩ」の存在が発表されました。
「ブロックチェーン」を信仰するといった物ではなく、宗教活動をブロックチェーンを利用して行うというもので、創設者は最高権威ではなく、信仰内容も信者が変更出来るという一般的にイメージされる宗教とは異なる仕組みが取られています。
0xΩの創設者は、Matt Liston氏で、Ethereumの予測市場プラットフォーム「Augur」を創業した人でもあります。
ニューヨークで行われたイベントで「0xΩ」の存在を発表し、「flame paper」という資料を配布しました。
資料には聖典としての役割があり、聖なる言葉も記されています。
一般的な宗教では、信条や決定事項はトップにより決定され、一般的な信者は信仰に影響を与える存在ではありません。
0xΩは信者が信仰をはじめとした宗教活動に関わる文書をブロックチェーンを通じて変更し、特定の慈善目的で寄付を募る事も可能になります。
Liston氏は宗教的な枠組みさえあれば、信仰が迅速にアップデート可能で、宗教として信じる事に対する合意形成と構成の関係が民主化さる、と述べています。
0xΩの意志を示す為に、アーティストであり支持者のAvery Singer氏が「Dogewhal」と呼ばれる像を作成しました。
*これがDogewhal
ブロックチェーンは分散型であり、ハッキング難しいとの事で、信仰について議論を行い、投票を行う為の優れたプラットフォームとして機能するとの事です。
1つのトピックで合意が得られない場合、ハードフォークにより宗教を2つに分ける事も考えられるとしています。
Liston氏は宗教を立ち上げることで信者を増やし、寄付金を集めやすくなると考えている一方、自分自身を最高権威に置く事も0xΩから利益を得る事も考えておらず、プロジェクトで自分自身も寄付を行う事を予定しているとの事です。
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