日本産で一番有名な仮想通貨と言えばMONACOIN(モナコイン)ですが、モナコインのブロックチェーンが5月15日までに、マイナーによる攻撃を受けて巻き戻しが複数回起きている事がわかりました。
これによって海外の取引所では1000万円程の被害が出ており、国内の取引所で、モナコインの入出金に必要な承認作業を増やしたり、入金自体を一時停止する等の対策を採っています。
モナコインのマイニングはビットコインと同じ「プルーフ オブ ワークス(PoW)」という承認方法を採用しています。
これは、特定の計算問題を最初に、且つ正確に解いた人に報酬としてモナコインを報酬として支払われるシステムで報酬を目当てとしてマイナーが日々マイニング作業を行っています。
今回起きた攻撃とは、「マイナーが生成したブロックをすぐに公開せず、一定期間隠し持った後に公開することで、他のマイナーの採掘を邪魔する」という「Block Withholding Attack」や「Selfish Mining」と呼ばれる攻撃です。
PoWでは複数のブロックチェーンが存在する場合、分岐が起きた場合は長いチェーンが採用されるシステムになっている為、長く隠し持っていたブロックを一気に公開する事で取引が巻き戻る、という現象です。
攻撃があったのは13日から15日の間とされ、攻撃したマイナーはブロックを隠し持ってる間に外部取引所へ送金し、他のコインに変換して出金しており、被害額は1000万円程になっているとの事です。
今回の事件はモナコインで起こった物ではありますが、承認方法にPoWを採用している仮想通貨はどれにでも起こりうる物でもあり、警戒が広がっています。
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