米マカフィーは7月5日、2018年第1四半期の脅威レポート「McAfee Labs 脅威レポート:2018年6月」を発表。仮想通貨をマイニングするマルウェアが、前期比629%と急増している点を挙げ、特に注意を呼びかけている。
仮想通貨をマイニングするマルウェアのサンプル数は、2017年第4四半期の約40万個から、2018年第1四半期の290万個超と急増している。マカフィーはその理由として、仮想通貨のマイニングは第三者に頼ることなく効率的に収益化できるため、市場原理的にサイバー犯罪者が好むようになっていると指摘する。
また、サイバー犯罪集団「Lazarus」が世界の金融機関とBitcoin利用者を標的とし、非常に高度なBitcoin窃盗フィッシング攻撃「HaoBao」を開始していると警告。
悪意あるメールの添付ファイルを開くと、埋め込まれたスクリプトによりBitcoinの取引をスキャンし、データ収集と仮想通貨マイニングを継続的に行うという。
他には、ランサムウェアの新規サンプル数は前期比32%減だが、仮想通貨Dashを身代金支払いの決済に利用する「Gandcrab」が第1四半期の最初の3週間で約5万のシステムに感染し、トップになったとのことだ。
仮想通貨関連以外の脅威については、プレスリリースまたは英文レポート「McAfee Labs Threats Report: June 2018」(McAfee Labs 脅威レポート:2018年6月)をご覧いただきたい。
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