閲覧者のリソースでマイニングを摘発した事件の問題点は何か?

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コインハイブを利用したウェブサイト運営者16人が摘発されました
これは、ウェブサイトを閲覧した人に許可を得る事無く閲覧している端末のリソースをマイニングに充てた事が問題と警察は発表しています。

 

Coinhiveはスクリプトをウェブサイトやブログに設置し、閲覧者がサイトに滞在中は閲覧者の端末を通して仮想通貨のマイニングを行い、サイトオーナーに支払われるという仕組みです。
こういった仕組みである事から、今回の事件以前よりCoinhiveは肯定派も否定派も存在していました。
印象の悪さ、という点で言えばコインハイブでマイニングが可能な通貨がマルウェアでお馴染みの「Monero」というのも原因の一つかもしれません。

 

今回、一番大きな問題点は「とりあえず摘発」してしまった事であると考えています。
どういう事かと言うと、新しいシステムなので「警告」で良かったのではないか?という事です。

 

例えば、摘発されて裁判まで行った一人は裁判で「広告と同じなので問題ない」と主張しましたが、実はこれはその通りです。
携帯電話の広告は利用者に許可を得る事無く表示されており、さらに利用している端末のリソースを無断で利用しているので、今回摘発の根拠となった「不正指令電磁的記録 取得・保管罪」だけで考えるなら携帯電話の広告が摘発されてもなんらおかしくはないのです。

 

言ってみれば「分からないけど問題ありそうだから摘発した」程度の事をやってしまったと言っても良いでしょう。
過去にはWinnyの様に画期的なツールが「問題ありそうだから」で潰されたケースもあるので、これが頻発する様では革新的な技術を作りづらくなります。

こういったところから、今回は「手順や警告を無視して摘発をした」事が最も問題であったのではないか?と思うところです。

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