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世界では国・政府による独自の仮想通貨を発行する流れが徐々に出来ています。
発行に至る事情はそれぞれではありますが、イタリアの中央銀行総裁であるFabio Panetta氏は「世界の中央銀行は仮想通貨発行の準備が出来ていない」とし、短期的には失敗する見通しである事を述べました。
この発言はルイージ・ボッコーニ商業大学で行われたカンファレンスで語ったもので、Panetta氏はOBDCの可能性について、「顧客の資産によって裏付けされるべきもので、中央銀行の責任を担保として発行すべき」とし、最終的には法による支援が求められる考えを述べ、中央銀行による発行のメリットとして過度なボラリティに投資家が振り回される事が無い点を挙げています。
この様な考えをPanetta氏が述べる一方で、実際のOBDC(中央銀行発行の仮想通貨)は金融政策による介入でボラリティに苦しむという意見も出ています。
講演の中ではOBDCのデメリットについてはあまり触れず、OBDCは法定通貨に比べて管理コストを下げるというメリットを挙げ、長期的には分からないものの、仮想通貨の匿名性や信頼性に関する研究を続けるメリットがある事を強調しており、仮想通貨の存在自体には賛成である姿勢を表明しています。
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