IoT関連機器を使う際に認証と通信データの記録方法が課題でしたが、IOTA(アイオータ)はIoT機器同士の通信で発生するデータ取引の記録の為に最適化されている仮想通貨で、IOTAはスマホに限らずあらゆるIoTデバイスで利用可能です。
プロトコルとトークンの名称は両方ともIOTA(アイオータ)と呼びます。
IOTAはTangleという独自技術を使う事でIoT機器の取引で発生する低容量のデータのやり取りにかかるマイクロペイメントにかかる手数料を無料にしようとしており、IoT機器同士がリアルタイムに接続されて、少額料金の支払いが可能になります。
IoTって何ぞ?
IoTは「Internet of things」の略で、物のインターネットと言われていて、これまでインターネットにつながるのはパソコンやスマートフォン、をはじめとしたIT機器のみだったことに対して、それ以外の例えば冷蔵庫や車等あらゆるものをインターネットに繋げるという試みです。
IOTAの独自技術Tangleとは?
物がインターネットを通してデータを送信する場合、
1:機器の入手
2:プログラムの導入
3:クラウドと通信
4:運用
という佐一4つのプロセスを必要とします。
例えば、DVDをレンタルするとします。
DVDをレンタルし、借りた日数毎に自動で料金を支払うシステムだとしたら、レンタル一日毎に自動で仮想通貨で支払う事になりますが、一日毎に送金していたら、その都度仮想通貨の手数料がかかってしまいます。
この問題を解決する為の技術がTangleです。
Tangleはブロックチェーンを利用していないので、マイニングの取引を承認する事への報酬が発生しません。
IoT機器間でおこなわれる小さなデータのやり取りを独自の台帳に記録するので、手数料を完全無料にしています。
ではなぜ手数料が無料に出来るのか?
ブロックチェーンを利用しないからマイニングの手数料がかからないという事は、どうやって取引を承認するかという疑問が出てきますが、この答えは非常に単純で、Tangleえは、マイナーが取引を承認するのではなく、取引をするもの同士が承認作業をしていて、Tangleの台帳に取引を記録しているから取引の手数料が0になるわけですね。
IOTAは今後どうなる?
IOTAは現在β版が提供されていて、誰でも利用可能です。
IoTという現在伸びしろの大きい分野なので、将来はあらゆる分野でわたしたちが触れるIoT機器同士のやりとりにIOTA、もしくはそれに似た機能が使われる可能性は高いでしょう。
(そうでないと手数料だけで大変な事になってしまうので)
先月、ソフトバンクがARMという半導体メーカーを買収し、IoT分野でトップになる事を宣言しています。
ソフトバンクのIoT機器にTangleが実装されたら面白い事になりそうですね。
むしろソフトバンクが日本でのIOTAの普及に一役買ってくれたら爆発的に広まりそうな気もしますね。
コメントはまだありません