「ICO投資家は依然として大きな利益をあげている」というリサーチ結果がボストン大学キャロルマネージメントスクールの研究者が最新レポートで発表しました。
ICOで話題になると言えば「詐欺案件」が多いですが、ICOに参加者の利益に関する話題はとても珍しいですね。
レポートによると、合計調達額120億ドルの約4000件のICOを対象にしたリサーチで、ICO投資家へのリターンを検証しています。
調査によれば、取引所に上場した後にICOトークン価格はセール時の価格に対して平均で179%の上昇が見られ、60日以内に上場を達成出来なかったトークンが買い手の損失総額であるとした場合、投資家はUSDに対して82%の純利益を得る事が出来ているとのことです。
ICOセール中にトークンを購入できず、上場を待っていた投資家でも、取引所の上場日にトークンを購入した場合、上場後30日間に価格が平均で67%上昇しており、利益を得る事が出来ている事が分かっています。
更に収益率は長期にわたし保有している程高くなる傾向があり、90日で140%、180日で430%、360日で1880%という上昇率を見せています。
報告書の著者の一人であるヒューゴ・ベネデッティ氏は、ICO詐欺に対するメディアの注目に関して、彼自身が結果に驚いた事を語っていますが、これが業界の進歩を意味するのかと尋ねられた際、彼は次の様に述べています。
ICOの今後に関する長期的な展望については、非常に応えにくい質問です。なぜなら、これまでのように市場が巧みに資本を配分し続けるとは何も保証しないからです。 遡ってみると、「発行価格を下回って取引するICO案件」が多かったとしても、平均してみると業界へのリターンは大部分がプラスになっています。
つまり、通常の投資と同じ様にハイリスクハイリターンの原則に従って投資案件を選ぶ事で、今後も利益を享受できる可能性は十分にあるという事です。
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