「日本はFintech(フィンテック)で遅れている」と言われて納得する人は、若い人程多いと思います。
投資規模、投資案件の数いずれも最近盛り上がりを見えている東南アジアに比べると全く話題になっていない事に気付くはずです。
2017年のフィンテック市場規模は世界で約274億ドルの投資額に達し、投資案件数は凡そ2700件。
投資額は13年の48億ドルから14年の133億ドルという様に2倍以上に伸びて、その後は順調に右肩上がりで、投資案件も14年以降は拡大を続けています。
フィンテックへの投資額が大きい国は、アメリカの113億ドルをトップに、イギリスの34億ドル、中国の28億ドルそして東南アジアやヨーロッパ諸国が続く形になっていますが、日本はこのランキングで投資額も案件数もランクインする事が無く、投資額は1億500万ドルで案件数が24件と盛り上がりを見せる他国に比べて惨憺たる状況になっています。
ではなぜ日本ではこれほフィンテックへの投資額や案件数が少ないのでしょうか?
理由としては、日本は金融環境が整備されており、わざわざフィンテックを利用する必要がない状況にある事が挙げられます。
例えば、口座引き落としというシステムは日本ではわりと一般的に行われていますが、海外で口座引き落としを当然の様に実施している国は実は少数派で、口座引き落としの代替措置としてフィンテックが開発される、といった形です。
分かり易くいえば需要の低い技術という事ですね。
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