ビジネスブロックチェーンの著者でEthereum(イーサリアム)財団のアドバイザーを務めているウィリアム・ムーゲイヤー氏はCNBCのインタビューで、規制当局は仮想通貨の本質を理解していないと語り、理解しないまま規制による画一化しようとしていると苦言を呈しました。
ムーゲイヤー氏は「規制出来るように仮想通貨を証券」扱いにしようとしているのか?という問いに次の様に答えています。
その通りです。それが彼らのルールであり、そのルールの中で管理したがっています。SECは全ての仮想通貨を証券とし、仮想通貨という全く異質な物を証券の枠に当て嵌めようとしているが、仮想通貨は証券ではありません。
Ethereumはいずれ必ずBitcoinに取って代わる存在になるとムーゲイヤー氏は発言しており、その根拠として、「開発者やスタートアップ、ベンチャーキャピタル、そしてそれらと含めた様々なサポートから成り立っている最大のエコシステム」を持っている事を挙げており、ツイッターのCEOであるジャック・ドーシー氏がビットコインが唯一の通貨になる、という認識を持っている事に対して、「他にもネイティブな通貨が生まれる」と指摘しており、同じ仮想通貨に対して肯定的な立場でも、視点に大きく違いがある事が分かります。
ムーゲイヤー氏は、「テクノロジー自体だけではなく、誰がそれを使っているかが重要だ」と述べて、仮想通貨が現状では能力が十分に発揮されておらず、単なる投機の道具としてではなく、ユーティリティーとして利用されてこそ本来の役割を果たすとしています。
その一例として、イーサリアムのトランザクションの53%がスマートコントラクトで行われている事を挙げて、イーサリアムが通貨としてだけではなく、ユーティリティとして活用されている事の証左としています。
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