ERC20とは? MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の使い方とハードウォレットの連携について

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今回はMyEtherWallet(マイイーサウォレット)の使い方について解説します。

 

MyEtherWallet(マイイーサウォレット)って何?


MyEtherWalletとは、無料で利用できるイーサリアム用のウォレットで、ICOやAirDropに参加する際にイーサリアムのアドレスを求められる事があります。

AirDropとは、無料でトークンを配布されるイベントで、イーサリアムのアドレスを入力してTelegramに参加するとトークンがもらえるというものです。

取引所でもイーサリアムのアドレスは作成可能ですが、取引所のアドレスではICOやAirDropに参加は不可能なので、無料配布イベントに参加したい人はイーサリアムウォレットを持っておく必要があり、数あるイーサリアムウォレットの中でも一番有名なのがMyEtherWalletです。

ウォレットと言ってもいわゆる仮想通貨に使うウォレットではなく、MyEtherWalletはイーサリアムのブロックチェーンへの接続を簡単にする為のインターフェースですが、それだと説明が混んでしまうので、便宜上MyEtherWalletもウォレットの一つという扱いで説明をさせていただきます。

MyEtherWalletはERC20トークンに対応している唯一のイーサリアムウォレットです

MyEtherWalletの9種類のウォレットも、イーサリアムウォレットとしては単独イーサリアムを管理する事が出来るものもありますが、基本的にはイーサリアムやERCトークンの保管はMyEtherWalletと連携しないと行う事はできません。

 

ERC20って何?


ERC20というのは、『Ethereum Request for Comments: Token Standard No20』を省略したもので、イーサリアムの技術を利用して新規にトークンを発行(ICO)する時に利用される統一規格のことです

ERC20という規格からの発展でERC223やERC721も存在します。

イーサリアムはコミュニティ上で改善に向けた活発な議論がおこなわれていて、コミュニティ上での改善提案はEIP20といった様に番号が振られて管理されています。

EIPはEthereum Improvement Proposalの略で、EIPの一覧はこちらのサイトで見ることができます。

EIPの20番目の提案で、「Ethereum Request for Comments:イーサリアムの技術でトークンを発行するときに標準的な規格を導入すること」が提案され採用されました。

上記の事から、EIP20番目の提案で採用された、トークン規格(ERC20)でICOを行った際のトークンはERC20ということです。

イーサリアムの技術でICOした場合、大体はERC20の規格を採用したERC20のトークンです。

 

ERC20トークンを発行するメリット

ICOでトークンを発行するために一番使われているプラットフォームは現在は間違いなくイーサリアムです。

イーサリアムはDppsを稼働させるGAS(ガス)の役割をするETHとは別に、独自の仮想通貨やトークンを自由に発行する事ができます。

イーサリアムの技術でICOをした発行者がERC20というトークンの規格を採用した場合、一つのイーサリアムアドレスでERC20の規格のトークン全てを保管する事が可能で、ユーザーや取引所はICOがある度に新しく発行されたトークンに合わせた専用のウォレットを用意する必要がなくなり、取引所はコスト、ユーザーは手間を削減できるというわけですね。

ERC20によって、機能・用語・注意事項を標準化することで、トークンの発行者側はトークンの作成が簡単になり、基準が存在する事で適当に作られたトークンが排除されるので、ある程度の水準に達した安全な通貨が一般になるので、ユーザーもICOに参加しやすくなります。

ERC20の規格になぞる事はトークンの発行者、ユーザー共にメリットが大きい為、イーサリアムのICOはERC20トークンを発行する事が主流になっています。

 

ERC20トークンの種類は?

Etherscanというサイトで、イーサリアムを利用して発行されたトークンを確認する事が出来ますが、現時点では40,000以上のERC20トークンが発行されています。というか40,000超えるとか多すぎですね。

TRXやOmiseGOもERC20トークンだったんだと今更理解しました。

 

MyEtherWalletのウォレットの作り方


はじめてにアクセスすると、機能説明があるので、説明後は日本語に変更しておきましょう。

続いてメニューにある「お財布の作成」をクリックしてパスワードを入力して「お財布の作成」をクリックするのですが、入力したパスワードは次にダウンロードするKeystoreファイルのパスワードです。

メモを取る等して絶対に忘れないように大切に保存してください。

Keysoreファイルとパスワードはウォレットにアクセスする為に必要な物で、どちらかを紛失してもウォレットにアクセスできなくなるので注意してください。

Keystoreをダウンロードしたら、理解出来ました。続けますをクリックして進めると、ウォレットの秘密鍵が表示されるので、印刷をするか写真を撮るかメモを取るか、とにかく大事に保管してください。

コインチェックが秘密鍵の流出でNEMを流出させたように、秘密鍵さえあれば誰でもウォレットにアクセス可能になります。

ここまで進めると、EthereumとERC20トークンを保存する事が出来るウォレットがこれで出来ました。

 

イーサリアムのアドレスと残高を確認する


MyEtherWalletのメニューにある「お財布情報を見る」を選択すると、上の画像のページに移動します。

今回はダウンロードしたKeystoreファイルを利用する方法で確認をします。

左の操作方法を選ぶ欄で「Keystore / JSON File」にチェックを入れてると、お財布ファイルを読み込ませる欄があるので、ダウンロードしたファイルを選択します。
そうするとパスワード入力を求められるので、先ほど自分で決めたパスワードを入力します。

成功するとイーサリアムの残高とアドレスが画面に表示されます。

 

MyEtherWalletからの送金

イーサリアムの送金方法

イーサリアムを送る場合は、画面上にあるメニューの「Ether/トークンの送出」をクリックして、残高を確認する際と同じ操作をします。ちなみに、保管した秘密鍵でも操作は可能なので、試しにやってみるのも良いでしょう。

送金先のアドレスを入力、銘柄の選択、送金する金額を入力します。

ガスリミットは送る量で自動で計算されるので特に操作する必要はありません。

全て入力したら「トランザクションを生成」をクリック、トランザクションが出来たら「トランザクションの送出」をクリックして送金が完了します。

尚、ERC20の送金方法も同じです。

 

送金の手数料であるGASとは?

ガスリミットが自動計算、と書きましたが、GASとは、言ってしまえばスマートコントラクトをする際に発生する手数料で、GASの単位はGas weiで、

1 wei = 0.000000000000000001ether

です。

初期は「20GAS wei」になっていますが、MyEtherWalletの画面上部のスライダーでGAS weiを変更する事が可能で、価格手数料を設定する事で早く送金が完了します。

手数料 = GAS wei × Gas limit

の掛け算で算出されて、ガス価格を上げる事でいーさりあむを早く送る事が可能ですが、GASを上げるという事は手数料を上げるという事でもあるので注意が必要です。

Gas limit(ガスリミット)とは、トランザクションを実行する為に支払える最大のweiの量で、送金するイーサリアムの量で変動します。

 

感想

ICOやAirDropに参加する際、イーサリアムのアドレスを求められる事がありますが、myEtherWalletのアドレスがあれば気にせず参加が可能です。

MyEtherWalletの公式サイトでは、セキュリティの観点からLedgerNanoSやTREZORと連携する事が推奨されているので、既にハードウォレットをお持ちの方は連携すると良いでしょう。

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