tokenNEWS
小切手の印刷費を減らす事をや、金融詐欺に対処する事を目的とした、ブロックチェーンを活用した小切手のデジタル化を中国人民銀行が進めています。
現在はシステムの開発段階であり、現在開発に一年を費やしているとの事です。
小切手のデジタル化プロジェクトを進めているのは、中国人民銀行のデジタル通貨研究部門の狄剛氏です。
中国の当局者が小切手の透明性の向上や詐欺事件の減少に期待をかけている同プロジェクトですが、具体的なシステムとしては小切手をトークン化し、スマートコントラクトにより行われる事を目的としています。
小切手のデジタル化は3秒という取引時間の短縮と、取引から完了まで改竄が不可能な不可逆性が保証されており、金融サービスとの親和性が高く、適時性の要件も満たす事から注目されています。
中国政府は2017年に仮想通貨の取引やICOを禁止する等、仮想通貨に対して厳しい規制を敷いている一方で、基幹技術であるブロックチェーンに対しては寛容であり、国策としてブロックチェーンの採用や研究を押し進めています。
そういった背景もあり、2017年に出願したブロックチェーン関連技術の特許は世界一の数となっています。
中国の習近平国家主席は今年に入ってから積極的にブロックチェーン技術を支持する発言を表明しており、「新世代の科学技術の成果の一つ」と評価しています。
コメントはまだありません