2017年の前半までは文字通りビットコインと言えば中国の独壇場とも言える市場だったわけですが、昨年始まった規制以後はそれまでの盛り上がりが嘘の様に盛り下ってしまった中国の仮想通貨市場。
規制がただ売買の禁止に留まるだけでなく、ICO等の仮想通貨に関連した事業が軒並み潰された事が大きいと言えるかと思います。
そんな中国の仮想通貨市場ですが、6日時点で人民元建てによるビットコインの取引がグローバル市場の中で1%を割った事をBitcoin.comが報道しました。
前述の通り、規制以前は文字通り「仮想通貨の時代」とも言うほど盛り上がりを見せ、ピーク時で世界市場の90%以上をカバーしていた時期もあります。
中国では2017年9月に中国国内で法定通貨と仮想通貨の取引、更にICOを禁止した事で、それまで中国で活動していた各業者、例えばBinance(厳密には香港です)やHuobi等が中国国外に拠点を移し、それだけに留まらず中国国内居住者に対するサービスを停止する等徹底した取り組みを取っています。
この措置の狙いは、仮想通貨に傾倒する事で人民元が仮想通貨に変換され、国外に流出するのを防ぐ事を目的にしていると思われますが、結果として大手が続々と海外に移転しただけという結末になっています。
中国でブロックチェーン技術に力を入れている事から新しい技術それ自体に否定的ではない事は分かります。
現在のところ公式な声明として仮想通貨関連事業の国内再開の話は出ていませんが、先日韓国でICOや仮想通貨取引事業が再合法化に向けて動き始めた事と同じように、ある程度の下地・基盤が出来たところで再度合法化する事は間違いはないと思われます。
twitterの反応
人民元の仮想通貨取引シェアが1%までダウン
これが政府の狙い通りと来ているので、ビックリですね。おそらく通貨の流動性をコントロール出来ていると判断しているのでしょう。
中国は社会主義国ですから。非中央集権制を持つ仮想通貨にとって社会主義は、非常に拡散が難しい世界になりますね。 https://t.co/bdC7mQKqOv
— YoLo (@investor2024) 2018年7月9日
7月6日に、中国の中央銀行である中国人民銀行は、自国の法定通貨「人民元」でのBTC取引が全体のビットコイン取引量の1%以下にまで低下したことを発表した。
人民元でのビットコイン取引の世界シェアは、一時期90%以上にまで達していたことを考慮すると、その割合が大幅に減少したと言えるでしょう。 pic.twitter.com/5T6KT9qTVM— 毎日ビットコイン@仮想通貨! (@bcnnews333) 2018年7月9日
人民元によるビットコイン取引シェア、1%に下落。
ただこれは表上の取引所経由の話で、水面下では数千億円規模の相対取引がいくつも行われています。https://t.co/H2fNICl5Pm$BTC #人民元 #仮想通貨 #ビットコイン #BTCUSD #中国
— @ビットコイン、仮想通貨トレーダー (@UU_Uu1uU) 2018年7月9日
「仮想通貨取引全体における人民元のシェアが1%まで減少」
・一時期、約90%だった人民元の取引シェアが1%に
・取引所締め出しなど、中国の仮想通貨規制が要因逆に中国規制が緩和され、中国マネーが仮想通貨取引に流れ込むときがきたら、すごいことになりそうという感想。https://t.co/4pvF2AZbeX
— 最強のアリ@仮想通貨 (@Strongest_Ant) 2018年7月9日
他ユーザーのつぶやきにある通り、これまで90%以上をカバーしていた中国ユーザーが市場に戻ってくれば大きく盛り上がる事は間違いないと思われます。
それいがいつになるのかは不明ではあるものの、これを期待しているユーザーも多い事は想像に難くありません。
勿論、禁止になった事で水面下での取引をしているユーザーは多いと思われますが、それが全てではありません。
何にせよ、今後の中国の施策が仮想通貨の盛り上がりに大きく影響するのは間違いありません。
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