中国東部の杭州市で展開されているブロックチェーン工業団地は、24日の声明で数百万ドル規模のスタートアップ向けの補助金を発表しました。

現在中国はブロックチェーン技術の特許申請数と取得数は世界でトップとなっており、ブロックチェーン大国として、個人やスタートアップに対して莫大なインセンティブを提供し、ブロックチェーン分野で才能ある人材の呼び込みに力を入れています。

その一例として、高い技能を持ったブロックチェーン専門家には、最大で49万ドルの定住手当と修士、博士号維持の助成金が支給される手厚い待遇があります。

スタートアップも維持費やプロジェクト単位の財政的支援を受ける事が可能で、初期段階のスタートアップに対する23万ドルの家賃手当や100万ドルの研究開発費、先進的なスタートアップに対して最大48万ドルの家賃手当と78万ドルのリサーチ手当が含まれており、中国がブロックチェーン技術に対してどれだけ重要視しているかが伺えます。

今年4月の工業団地のオープニングの際、16億ドルのブロックチェーンイノベーションファンドが発表され、全体の資金30％が地元政府から来ています。

また、杭州市でブロックチェーンテクノロジー発展を目的として、学術サポートを提供する為の研究所も設立されています。

利用可能な財政的支援の概要こそ記載されていますが、助成金のガイドラインには、構想の恩恵を受ける為に申請者が満たさなくてはならない条件は記載されておらず、仮想通貨に対して厳しい姿勢を取っている中国ですが、ブロックチェーンに対して寛容であり、重視している事が表れています。

現在日本のブロックチェーン技術は完全に後れを取っている状況です。

QUOINEXやZaif等、先進的な企業こそあれ、社会への応用を目指して有効活用しようとする活動では中国の足元にも及ばないでしょう。

その原因の一つは技術者を大事にしない風土と言われていますが、これは一日二日でどうにかなる物ではない為、今後更にブロックチェーン技術の分野では世界から遅れをとるのではないでしょうか？

むしろ既に完全に突き放されているのかもしれません。

twitterの反応

仮想通貨、中国の本気度すごい！
中国政府が計画してるブロックチェーン工業団地に、今度は奨励金。
ビジネス開始で、家賃23万ドル(約2500万円)、研究費に100万ドル(1億円強)！https://t.co/Uw0Uo0cWY0

— ダイアナ（Dianna・海外在住主婦・翻訳者・仮想通貨翻訳ブログ） (@DiannaCoin) 2018年5月26日

【中国のブロックチェーン技術への1700億円規模のファンド】
いつも中国は金額が大きいですね！ブロックチェーンはまだ実験段階とは言え、うかうかしていると一瞬で突き放されそうです。
▷https://t.co/LvCQkYTmvn
■工業団地、ファンド、研究機関が支援
■計画よりも１週間以上遅れて開所

— ツインズナオキ＠リップル図解ブログ (@twins_naoki) 2018年4月10日