アメリカの商品先物取引委員会(CFTC)が複数の仮想通貨取引所に対して取引データの開示要求をしました。
規制担当者によると、ビットコイン先物市場で価格操作による痕跡の有無を調べる為の物であるとしています。
今回の調査は2017年のCMEグループのビットコイン先物取引開始を受けてのものであり、ビットコイン先物の価格はビットスタンプやクラーケンといった4つの取引所からのデータを基にして決定していますが、CMEグループがBTC先物の価値を意図的に操作した可能性がある為、それを調べる為のものとしています。
BTC先物は政府が規制していますが、今回CMEグループにより値段が操作された可能性がある為、取引情報の開示を要求しています。
CMEはBTC先物を開始するにあたり、前述の取引所に対して取引データの要求をしたものの、各取引所は協力を拒否しましたが、交渉の末取引データの時間を狭める事でようやく取引所側がデータの引き渡しに応じています。
CFTCの担当者によれば、今回の先物契約の問題点として、先物契約に関わる価格データのシェアを義務付ける合意を取り付けていなかった事を挙げていますが、今回の捜査開始の直接の原因となったのはCMEと仮想通貨取引所間の諍いです。
CMEの広報担当者であるローリー・ビクセル氏は4つの取引所と開示合意を結んでいるとしている一方で、CFTCは既にアメリカ司法省と協力しており、価格操作に関して別件の捜査に着手しているとしています。
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