ビットコインキャッシュのハードフォークが5月16日に実施され、ブロックサイズが8MBから32MBと、4倍に拡張しています。
これは、以前からブロックサイズの拡張を支持する開発者で構成されたコミュニティである「bitcoin ABC」が発表していた内容で、今月ついに実施された事になります。
Bitcoin Cashは今後の利用者拡大に伴う、膨大な量のトランザクションの処理が必要な決済への備えとしてブロックサイズの拡大を目指していました。
元となっているBitcoinはブロックサイズの拡大はせず、Segwitやライトニングネットワークの導入で、ブロックサイズが制限されたままでのスケーラビリティ問題の対処を進めています。
今回のビットコインキャッシュの容量拡大に関しては、サトシ・ナカモトのホワイトペーパーにブロックサイズが制限されていない事を理由とした物でもありますが、その一方でBitcoin Talkフォーラムの管理人であるMichael Marquardt氏はビットコインにブロックサイズが設定されたのはDOS攻撃対策を目的とした物であるという指摘をしています。
これは、DOS攻撃された際、膨大な量のトランザクションを処理しきれないノードが出てくる事で、より高性能なハードウェアの導入が出来る一部のノードが有利になる事で、中央集権化が進むのではないか?という懸念です。
Bitcoin Cashはビットコインからフォークして以降様々なアップデートや開発をしていますが、今後Bitcoinとのシェアを逆転させる事を目的とした開発を進めた時、どの様に対処していくのかに注目されます。
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