木曜から金曜にかけての急騰でビットコイン価格は去年の下降トレンドから抜け出す可能性が高まっていますが、そもそも急騰の原因は何でしょうか?
昨年の暴騰によりいわゆる「億り人」という人物を多数出す事になりました。億り人が分からない人は「めちゃくちゃ稼いだ人」と置き換えればわかると思いますが、そのおかげで高額の税金を納める必要が出ました。
日本の確定申告は3月15日まで(実際は期日なんて無視しても可能ですが)で、アメリカの場合は4月17日までとなっており、税金を払う為に仮想通貨を売却し、現金を手元に置く必要があったわけです。
この国の税金イベントの事があり、納税の為の売りが殺到した事で価格が下がり、納税が完了した事で価格の爆上げに繋がったというわけです。
もう一つ注目した事は、コインチェックの不正流出から始まった、一連の流出事件や悪材料となるニュースです。
アメリカの証券取引委員会がETFの承認に難色を示した事、ICOの規制、こういったニュースは仮想通貨への投機熱に水をかける様なもので、投資家にとっては悪材料以外の何ものでもありません。
こういった問題が続いていましたが、その一方でコインチェックが被害者への補償を行う事、マネックスの傘下に入って立て直しを行う事、アメリカではETFの承認に難色を示していたものの、デリバティブ取引所CBOEがビットコイン先物取引が問題なく行われている事から「ビットコインETFの認可を再検討すべき」という書簡をSECに送っています。
様々な仮想通貨はそれぞれ持っている役割や目的が違いますが、価値の保存以外に他の通貨に勝てる要素が無いビットコインはその堅牢なセキュリティでは他の通貨よりも頭一つ抜けた存在になっています。
去年末から今年にかけての大暴騰から大暴落を経験した投資家はまず間違いなく学ぶと思われるので、次に上昇した際は仮想通貨をある程度選別する事が予想できます。
そうなると、ETF承認の可能性が最も高いのはビットコインである事からこれから参入する投資家・機関投資家にとって最も恩恵があるのはビットコインだと認識しておくと良いでしょう。
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