現在文字通り飛ぶ鳥を落とす程の圧倒的な勢いを持っているBinance(バイナンス)ですが、現在はただの仮想通貨取引所ではなく、ファンドや研究機関等様々な分野に手を伸ばしています。
バイナンスは仮想通貨取引所の中でもとりわけ低い手数料を設定をしているものの、圧倒的な取引高やサービスの拡充で世界一の収益を挙げる取引所になっています。
仮想通貨市場は現在全体的に相場が下がっていますが、10億ドルにも及ぶ純利益を目指しています。
この数字について、BinanceのCEOであるChangpeng Zhao氏は前期の利益が3億ドルである事を明言しつつ、2018年の順利益を5~10億ドルと見込んでいることも明らかにしています。
世界の仮想通貨取引所の利益に関しては、2018年3月時点での数字がブルームバーグによって収益が推計されており、これによればバイナンスの年間の手数料利益10億ドルに及び、文字通り世界一利益を上げる取引所になります。
尤もこれは仮想通貨市場が冷え込む前の数字である為、実際は3月時点の予測よりも下がる事が予想されますが、仮に10億ドルに到達すれば世界一位は揺るがない物になるでしょう。
低い手数料のBinanceが高い手数料利益を得る理由
前述の通り、バイナンスは他の仮想通貨取引所に比べて安い手数料が特徴となっています。
例えばアメリカの大手取引所である「Bittrex」の取引手数料が0.25%である事を考えると、0.1%の手数料であるBinanceがどれだけ安いのかが分かるかと思います。
更にBinanceが発行している「バイナンスコイン(BNB)」を利用する事で手数料が更に半分になります。
こういった低い手数料にも関わらず多額の利益を得られる背景には、バイナンスが抱えている圧倒的な数のユーザーの存在があります。
Zhao氏によると、バイナンスのユーザーは1000万人を擁しており、さらにこの人数はBinanceがサービスを開始してから一年近くで得た人数です。
Binanceは一時期日本を相手にもサービスを展開している等、グローバル展開を積極的に行い、取扱通貨が豊富である事、上場する通貨をユーザーが選べるというユニークなシステムで大きく注目を集めました。
その結果一時期新規登録を停止する程の新規口座登録希望者が殺到する事態にもなりました。
バイナンスは取引所事業以外でも世界展開
現在圧倒的な支持で事業を安定させているバイナンスは、取引所事業以外でも様々なサービスを展開しています。
例えば、バイナンスは起業家支援プロジェクト「Binance Labs(バイナンスラボ)」を立ち上げ、10億ドル規模のファンド設立を発表、ブロックチェーン技術の研究や開発を目標とするスタートアップへの投資を表明しています。
更に現在多くの取引所が行っている、独自トークン保有者への利益の還元もバイナンスが率先して公表していた方針です。
Binanceは仮想通貨市場の健全化に取り組んでいる
バイナンスは仮想通貨業界の健全化を目指して自主規制団体「CGI(Cryptocurrency Governance initiatives)」の設立を表明し、詐欺コインやねずみ講と言った問題の解決に向けて取り組んでいます。
更に、自社内の問題に対しては、バグやハッキングに対して迅速な対応取り、ユーザーの資産保全に努めています。
コメントはまだありません