盛り上がりを見せている仮想通貨ですが、通貨としての利用よりはやはり「投機」として利用される傾向が強く、Bitcoin保有者の割合が最も多い日本では全く普及していないという事もあり、いざ実際に決済で使うとなると世界各国で温度差があります。
そんな中で、オーストラリアのわずか2000人程の住人しかいないビーチタウンである「アグネス ウォーター」が「仮想通貨フレンドリー宣言」し、支払い方法としての仮想通貨を積極的に受け入れる姿勢を見せた事で話題になっています。
アグネスウォーターの仮想通貨決済導入を提案をしたのは、アグネスウォーターで不動産業を営むゴードン・クリスチャン氏です。
きっかけは顧客にビットコインでの支払い方法を尋ねられた事であり、ブリスベン国際空港が仮想通貨決済を導入するという発表を受けて興味が湧いたとの事です。
クリスチャン氏は以前から仮想通貨決済の導入に価値を見出していた事を話しており、話を持ち掛けた企業も提案に前向きであった事から取り組みはスムーズに進んだとの事で、現在は31を超える地元企業が仮想通貨決済の導入をしています。
この取り組みがアグネスウォーターの地元企業だけではなく、Travelbybiが提供しているサービスによって支援されており、CEOであるCaleb Yeoh氏は、クリスチャン氏がブリスベン国際空港の仮想通貨決済導入に関するPOSアプリケーションの公開に注目した時期から支援を目的として動いており、仮想通貨決済について「世界中を旅行する場合に複数の通貨を扱う必要性があり、煩雑である」と問題点を述べた上で、レートの混乱や外貨両替業者に騙される可能性を排除できるとの事で有用性を説いています。
更にアグネス ウォーターの取り組みに対して「ニッチな戦略」とした上で、「仮想通貨決済を可能にしたことで観光客を呼びこむことが出来るモデルケースになり得る、価値のある活動」と高く評価しています。
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