4月3~4日に韓国で行われたディストリビューテッド・エコノミー2018は、ブロックチェーンに興味を持つ起業家や業界の人間が集まり、業界で注目されているトピックを議論する事を目的としています。
その中で注目を浴びたのはビットコイン・ドット・コムのロジャー・バーCEOとブロックストリームのサムソン・モー最高戦略責任者がビットコインのスケーリングについての議論を交わすパネルディスカッションですが、この中でビットコインのビジョンの応酬となりました。
Bitcoin(BTC/ビットコイン)のスケーリングはどうなる?
ビットコインのスケーリングの問題は以前から度々話題になっています。
BTCからBCHに分裂した際も、送金にかかる時間が主な原因となっており、Segwit2xの導入の可否を巡る一件も結局はビットコインが抱える送金時間・ブロックの容量の問題が根本的な原因だからです。
バー氏はBTCのスケーリングはビットコインのブロックチェーンの一部であり、必要であればブロックサイズの増加を避ける理由はないとし、「BTCはコーヒーの支払いといった日常の支払いのためのデジタルキャッシュになり損ねた」と続けています。
バー氏の「デジタルキャッシュ」という思想に関してはBCHに引き継がれていますが、これがBTCに代わり基軸通貨になるかは今年の躍進次第とも言えます。
対するモウ氏は、ブロックの過剰な増加はチェーンへの負荷の増加につながる可能性があるとし、最良の選択肢ではないという立ち位置です。
セカンドレイヤーテクノロジーの統合し、メインチェーンとの結合する事でビットコインブロックチェーンを小さく保ちつつ短時間の取引が可能とし、もう一つの選択肢としてライトニングネットワークと組み合わせる事でも解決が可能としています。
どちらの言い分が正しいかは誰にも分からない
バー氏もモウ氏も自分なりのビットコインに対する意見はあるのだと思いますが、どの様な形であれ解決出来るというのであればそれは歓迎すべきで、いずれの方法でも解決可能であるならどちらが正しいのかは誰にも分かりません。
但し、バー氏はBCH誕生の際に、BTCに見切りをつけて大部分のBTCをBCHに替えている為、そういった中でバー氏のビットコインに対する発言に、ホルダーがどういった意見を持つのかが気になる所です。
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