よく、ミサイルをぶっ放すと円高になる、という事を聞くと思います。
大体ニュースの日経平均株価・為替相場のニュースで、なのですが、8月29日も外国為替市場で、円相場1ドル = 108円台前半まで値上がりしました。
この調子で行くと、次にミサイルをぶっ放す可能性が高いと言われる北朝鮮の党創建記念日は世間的にはミサイル発射を警戒していても投資家諸氏にとっては円相場がどうなるか気になるところだと思います。
つまるところ、円高というのは日本の貨幣価値が上がるという事ですが、ミサイルが飛んでくるのに円安じゃなくて円高は何故なのか?という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
今回のミサイルに限らず、円は過去の出来事を振り返っても、「何かある」時になると買われる傾向があります。
- 2008年9月 リーマンショック
- 2010年 欧州債務危機
- 2011年3月 東日本大震災
- 2016年6月 イギリス国民投票によるEU離脱
この様に、経済の混乱が生じた時に円高(沢山買われて)になる事から安全通貨や逃避貨幣と言った別名もあり、こういった条件下で円が買われる事を「有事の円買い」と呼びます。
「有事」というのは、戦争の様な武力に訴える様な事件であったり、経済危機や自然災害と言った事件の総称で、1国家ではどうしようもない事態の事を指します。
こういった時に買われる円は世界中の通貨の中でも一際特殊とも言えますね。
有事の際に円が買われる理由
当の日本人が慣れ過ぎてしまったのであまり意識しないかもしれませんが、日本の上空をミサイルが通過は、普通に考えれば混乱を引き起こす状態です。
有事の際に円買いが進む理由は「円には強い安心感がある」からです。
- 日本は経常黒字国である
- 対外資産が世界トップレベル
簡単に言えば、どうしようもない問題が発生した時は、安心感を求めるのが普通であるという事です。
ニュースではやたらと「国の借金」という単語を使っていますが、日本は経常黒字で何だかんだ安定している国家であるため、安心感を得る為に日本円が買われるという事であり、これが有事の円買いが発生する理由です。
じゃあ円高になるとビットコインを始めとした仮想通貨への影響は?
ここで本題ですが、仮想通貨をやっているわたし達にとって一番気がかりなのは、北朝鮮のミサイルが相場に影響があるのか?という点です。
戦争かどうかの時に仮想通貨なんてやってる場合なのか?みたいな意見をしてくる人もいるいるでしょうが、ミサイルをぶっ放そうが飛ばなさなかろうが為替は動いているわけで、ニュースでは堂々と「ミサイル発射で円高」と言ってるので、影響があるのかどうかは、仮想通貨に手を付けている人なら知っておくべきだと思います。
そして当然円高で仮想通貨への影響はあります。
仮想通貨はミサイル発射で円高?円安?
仮想通貨の基準はビットコインなので、ビットコインの例えで説明します。
基本的にビットコイン需要が減ればビットコインの相場は下がりますが、逆に需要が増えれば相場も上がり、基軸であるビットコインの相場が上がる事で仮想通貨全体の相場も上がるという関係になっています、
8月29日のミサイル通過後は円高傾向なので暴落の可能性があり、仮想通貨を安値で買うチャンスが来ますが、「有事だからビットコイン買い」が起こる可能性もあります。
有事のビットコイン買い・有事の仮想通貨買い
仮想通貨が広く浸透している事から、今は「仮想通貨を退避先にする」という考え方も増えています。
BTC高騰に関しての可能性の一つで、「有事のビットコイン買い」・「有事の仮想通貨買い」が始まっているかもしれません。
だとしたら、今は「仮想通貨」に対してそれなりの安心感を持っているという事でもあり、来年は「有事のビットコイン買い」が加速するかもしれませんね。
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