世界中の仮想通貨取引所で盗難事件が相次いでいますが、インドのデリーに拠点を置いている仮想通貨取引所「Coinsecure」から、インドでは最大の盗難額となる310万ドルに相当するBTC(ビットコイン)が盗まれる事件が起きました。
サイバーセルというサイバー犯罪対策部署への告発状によると、Coinsecureは同社最高化学責任者(SCO)であるAmitabh Saxena氏がプライベートキーを使用してウォレットから盗んだと訴えており、パスポートの差し押さえを政府に要請しています。
Coinsecureは公式サイトで次の様に声明を出しています。
ユーザの皆様へ。弊社からのビットコイン流出、および管理範囲外のアドレスへの不正送金についてご報告しなければならないことを、大変残念に思います。これまで弊社のシステムは、不正侵入やハッキングの被害に遭ったことはなく、今回の事件も顧客へ分配する目的で、ビットコインゴールド(BTG)を引き出そうとした際に起きたものです。この引き出しに関与したのは弊社の CSO、Amitabh Saxena 氏であり、プライベートキーを抽出している段階で資金が消失したと、本人は主張しています。
警察発行の供述調書(FIR)は、すでにデリーにあるサイバーセルに提出されており(告発状のコピーも同封)、専門捜査員も派遣済みです。
弊社は現在、24時間体制でサービスの復旧に努めております。流出した資金を取り戻すべく、ユーザの皆様には詳細結果を常に開示し、透明性を最大限確保いたします。
顧客への返済は設立者の個人資産を使って補償すると約束しています。
Coinsecureは2014年に設立し、インドでのビットコインとブロックチェーン向けのエコシステムの構築に力を入れて来た企業で、オンライン取引だけなく、ウォレット,API,ゲートウェイなど事業は多岐にわたっています。
コメントはまだありません