ロシアは仮想通貨が盛り上がる中であまり話題になかった国ではあるのですが、ここ最近仮想通貨やブロックチェーンに対しての積極的に取り組んでいますが、ロシアの狙いは何でしょう?
プーチン大統領が言及
7月7~8日にハンブルクで行われたG20サミットでプーチン大統領は次の様に発言しています。
「G20が仮想テクノロジー分野で国際的な規制の枠組みを設ける取り組みを手動していくことで、国際金融システムを発展させ、国際経済全体に恩恵を与えるだろう」
この発言から、プーチン大統領、ひいてはロシアとしては「仮想テクノロジー」が重要な位置づけにあるという認識を持っているという事になり、実際G20サミット前の6月1~3日に行われたサンクトペテルブルク国際経済フォーラム2017では、Ethereumの開発者であるビタリック・ブテリン氏がプーチン大統領と会談し、ロシアで事業提携先を探したいというビタリック氏の要望に応えています。
こういった経緯を見てもプーチン大統領は仮想通貨やブロックチェーン技術に関心があると言えます。
ロシアの狙いは何か?
プーチン大統領が仮想通貨に関して言及した背景には、仮想通貨やブロックチェーン技術は非中央集権的であるため、取締や規制がこれまでの法律では難しいからであり、この一年で急激に仮想通貨やブロックチェーン技術が普及した(というか聞く様になった)事に対する危惧があると言えます。
また、ビットコインを始めとした仮想通貨の理念には非中央集権的であり、分散化という物がある為、国家による統制というものとは真逆に一するものであり、相容れない部分が多いとも言えます。
プーチン大統領がサミットで発言した事については、暗号通貨に対して国際的な規制の枠組みを構築してロシアがそれを主導することで、ロシアにとって有利な立ち位置を取る目的もあると思われます。
暗号通貨の場合、決済や資産と言った情報が絡んでくる事は必須であるため、プライバシーの問題にもなりかねない為、デリケートに扱う必要があり、ロシアもそれを理解していたためビタリック・ブテリン氏をはじめ、開発者と接触をしたと考えても良いでしょう。
ロシアは現段階では暗号通貨に対する取り組みは進んでいるとはいえず、逆に遅れてる方だと言えます。
日本・中国・アメリカといった國では既に仮想通貨に対する法的枠組みが整備されていますが、ロシアでは仮想通貨の法的立ち位置すらまだ明確になっていません。
世界でもブロックチェーン技術への注目が更に強くなってくる事は確実である為、法整備や国際的な枠組みが作られているのではないかと思われます。
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