仮想通貨が登場して以降常々言われているのは「仮想通貨は従来の通貨に取って代わる存在」というフレーズです。
当然今すぐそれが起こる訳ではないと言う事は誰しも理解している点だと思われますが、現時点で仮想通貨の王様であるビットコインですら貨幣としては認められているわけではありません。
その理由の一つとされているのはボラティリティの高さから資産クラスと認められていない事が挙げられます。
尤も、投機対象として人気が高いからこそ、規制が甘い今はボラティリティが高いとも言えますが、これはゆくゆくは解決していく点ではあると思われます。
UBSのレポートによれば、アメリカにおける紙幣や硬貨、トラベラーズチェック等に取って代わるにはビットコインの価格が21万3000ドル(約2400万円)になるか、トランザクションの処理能力が大幅に向上するかのいずれかが必要であると指摘しています。
ビットコインのトランザクションと言えば、昨年末に起きた暴騰の際、送金詰まりで送金してもなかなか着金しないという問題が起こったわけですが、その時は最大で220万円なので、単純に考えて10倍以上に価格が膨れ上がれば取引も活発になっているはずであり、送金詰まりが起こらない、強固なネットワークが必要になります。
実際、現在のビットコインネットワークの能力では、アメリカVISA等の決済会社が扱う件数の一部しか処理出来ず、既存の通貨に置き換わると考えた場合、圧倒的に性能が足りない事が分かります。
レポートでは、ビットコインの価格変動の70%は投機的な需要による物であり、資産クラスになる可能性はあるものの、価格変動が厳しい事に河合は無い
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