仮想通貨の話題に触れていると、スマートコントラクトという単語を目にします。
横文字が踊り狂う仮想通貨の世界ですが、実際何言ってんだ?とか思った人も多いと思います。
そこで今回はスマートコントラクトについて解説していきます。
スマートコントラクトって何?
アメリカの法学者Nick Szabo氏は「スマートコントラクト」とは、「プログラムできる契約」と定義しており、具体的には事前に一定の条件を定義しておき、その条件を承諾した時に自動的に契約される仕組みです。
例えば自動販売機もスマートコントラクトと言えるシステムです。
日常で意識をする人はそうそういませんが、自動販売機も売買契約の一つです。
一定の金額を投入する事でその金額が条件となった商品のボタンを押す事で購入が出来る、という具合です。
では、ブロックチェーン技術を活用したスマートコントラクトではどのような事が可能になるのか?
レンタルショップが無人になる
一番手っ取り早く分かりやすいのは、レンタルショップが無人になる事です。
レンタカーであれば駐車スペースだけ、レンタルDVDであればDVDを保管するところさえあれば、後は端末操作をするだけでレンタルが可能になります。
ブロックチェーンに契約情報が全て保存されるので、契約情報から料金は支払われる事になり、余計な手間を全て省く事が出来ます。
当然契約内容はブロックチェーンに保管される事になるので改ざんは出来ませんし、これまで起こっていたかもしれない「そんなの聞いてない」というトラブルも回避できるかもしれません。
その他保険やリース契約等にも応用が可能だと思われるため、その人に合う契約を自動で提示する事も可能になるかもしれませんね。
不動産売買の場合
前回「Propy」の記事で不動産売買に触れたので、将来、スマートコントラクトで不動産の売買をしたとしましょう。
不動産を購入する場合は所有権の移転が発生します。
ブロックチェーンにはその不動産の所有権・登記情報が保管されていてます。
不動産の購入資金の支払いが確認されると買い手に権利が自動で移動するスマートコントラクトを契約前に記述してブロックチェーンに記録しておきます。
そうすることで、代金の支払いが確認されると同時に、不動産の所有権・登記情報の変更が自動で完了します。
不動産の売買は面倒くさい手続きも多く、手間がかかる為、ブロックチェーン上に所有権・や登記情報、契約内容を記述しておくことで簡単に売買から所有権の移転まで終える事が出来ます。
仲介者もいない為、余計な費用も発生せず、本来受け取る額をそのまま入手も出来ます。
将来スマートコントラクトはどうなる?
ブロックチェーン技術は非常に革新的な物です。
それを活用したスマートコントラクトはわたしたちの生活をより便利にする技術です。
欲しい物は手軽に購入もできますし、契約に時間がかかる不動産や車の売買、もっと身近な物で言えば携帯電話の契約や修理の依頼もスマートコントラクトを利用すればスムーズに行う事が出来ます。
契約というと金融というイメージがつきまといますが、日常生活、エネルギー関連等の様々な分野に応用も可能です。
現段階ではまだ手探りの段階でありますが、将来はスマートコントラクトが当たり前の様に利用されるかもしれませんね。
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