ロシアの最高裁判所がサンクトペテルブルク市裁判所に対し、仮想通貨情報ウェブサイトの禁止措置に対する不服申し立てについて、見直しを命じました。
2016年、サンクトペテルブルク市のヴィボルグスキー地方裁判所は、検察局の申請を認め、「仮想決済手段であり、価値を保存する」と表現している事がロシア連邦中央銀行に関する連邦法に違反していると判断してbitcoininfo.ruをブロックしました。
2017年7月、サンクトペテルブルク市のオクチャブリスキー地方裁判所が、仮想通貨に関する情報を掲載している40のサイトをブロックする命令を下しており、この時の裁判所の主張は、「仮想通貨の情報の地涌な流通は、ドラッグや武器、偽造文書取引やその他の犯罪で仮想通貨が利用される可能性があり、アンダーグラウンドな経済の成長を促す」といった内容です。
そして今回の18年3月では訴えを見直して判決の取り下げをし、ウェブサイトのブロック解除を命じています。
この3年間の判決の変遷には、ロシアの仮想通貨やブロックチェーンに対する取り組みかたの変化があると考えられます。
ロシアは以前は仮想通貨に対して否定的な立場でいましたが、昨年から仮想通貨やブロックチェーンに対して寛容、かつ政策に盛り込む等、国を挙げて取り組む姿勢を見せており、シベリアに大規模なマイニングプールを建設を予定している等以前とは明らかな方針の違いがあります。
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