テレグラムというメッセージアプリをご存知でしょうか? 2017年の暮れ辺りから世界で人気が爆発したチャットアプリなのですが、そのテレグラムがICOを2回に分けて行い、計17億ドルの調達に成功したという事で話題になっています。
正確には公に販売をするICOではなく、アメリカ証券取引委員会(SEC)の規制に即してセールを行ったため、一般的なICOとは毛色が違うのですが、投資家へのセールで2000億円に達すると言われていたので、かなり近い数字を調達した事になります。
そもそもTelegram(テレグラム)って何?
テレグラムは非営利団体ということで実は利益を得ていません。月間ユーザー数は1億7千万人を突破したというニュースがある為さぞ儲けているだろうと思いきや利益が無いのが驚きですが、そもそも設立時にニコライ・ドゥーロフ技術面を担当し、パーヴェルが資金を寄付をするという形で始まっており、実は100%無料で利用する事が可能です。
運営が何で成り立っているかというと、ユーザーからの寄付金とパーヴェル氏の寄付金で成り立っているというからすごいですね!
同じ様な運営形態はwikipediaが該当します。
実は仮想通貨のプロジェクトの8割はテレグラムを利用している
これまで様々なプロジェクトが世に出てきましたが、ブロックチェーンプロジェクトの8割近くがテレグラムをコミュニケーションツールとして利用しているとの事です。
これは言ってしまえば仮想通貨に参入している人のほとんどがテレグラムを利用しているという事でもあるので、テレグラムが仮想通貨を発行した時にどれだけの宣伝効果があるのかが想像できると思います。
一方、LINEは・・・日本国内でしか通用していませんでした。
調達資金は何に使われるの?
テレグラムがSECに提出した書類によると、ICOで調達した資金はブロックチェーンによるプラットフォーム「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」の開発に充てられるとの事です。
TONは「GRAM(グラム)」という仮想通貨で購入可能なサービスで、分散型オンラインコミュニケーションや送金サービスとして提供を予定しており、更に既存の対話アプリの開発・メンテナンス費用に充てられます。
ちなみにテレグラム自体、元々自由主義者達によってつくられた、としており、検閲や個人情報の抜き取りやハッキング等からユーザーを保護する思想を持っており、サーバーを世界中の様々な地点に分散して管理しているという様に、ブロックチェーン程ではないにしろ分散化の思想を持っていたという事です。
これがブロックチェーン技術の台頭によって既存の方式からブロックチェーンを活用した形に置き換えるのは当然と言えば当然なのかもしれません。
コメントはまだありません