RippleがSWIFTに喧嘩を売り始めたと話題になっています。
SWIFTは、「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の略称で、簡単に言えば国際送金団体みたいなものです。
1973年にベルギーに設立された共同組合形式の団体です。
じゃあこれがRippleとどう関係するのかというと、日本銀行から海外の銀行に送金する際SWIFTが発行した「SWIFTコード」という物が必要になります。
知っての通り仮想通貨の送金は通常の国際送金よりも優れている点が多いわけですが、今回カナダのトロントでは毎年SWIFTのSibosというカンファレンスが行われていますが、Rippleが同じ時刻・場所でカンファレンスを開催しようとしているというわけです。
ちなみに10月16日から18日にかけて行われます。
Rippleが発表した「SWELL」とは?
SWELLは今回行われるカンファレンスの名前で、現時点では「SWELL」という名称の新技術というわけではないみたいです。
10月のカンファレンス「SWELL」ではRippleのオンライン決済システムに関係する製品の説明があるみたいで、バーナンキ前連邦準備制度理事会(FRB)議長とワールド・ワイド・ウェブの創設者、バーナーズ・リー氏は「グローバルな決済に対して、変化する顧客の要求に応えるために、ブロックチェーン導入の動向、ブロックチェーンの成功事例、現実的なブロックチェーンの使用事例について語る予定だ」というす発言をしています。
この発言からも分かる通り、Rippleは国際送金という点において、完全にSWIFT潰しを始めたと言っても良いでしょう。
実際、Rippleは自分たちをSWIFTの対抗馬としています。
SWIFTもただ言われるままではなく、2月に開始したgpiプログラムで国際送金速度、透明性、予測可能性を高めて、銀行業務での利便性改善の為のサービスを発表しています。
SWIFTはRippleの事を「若いライバルと信頼関係を結べた」とは言っていますが、Rippleがgpiプログラムのビジネスディレクターを引き抜いたという事もあり、内心でははらわたが煮えくり返る思いだと想像できます。
ただ、国際送金をしたことがある人ならわかると思いますが、とにかく国際送金は時間も料金もかかります。
送金作業がどこまで進んでいるのか一切明かされることすらない為、手続きに入っても相手にいつ届くのか全くわからないわけですね。
その点仮想通貨による送金は銀行を介さず直接相手に送る事から時間も手間も料金も全て国際送金に勝っています。
Ripple自体が送金に力を入れている為、今後は仮想通貨による送金がメインになるのではないかと思っています。
Rippleはどうなる?
SWIFTに喧嘩をふっかけて国際送金分野で勝負をしかけるRippleですが、SWIFT自体は40年以上の歴史を持つシステムを持っています。
そこから碌な改善をしてこなかった為にRippleの追撃を受けているわけですが、gpiプログラムに勝つ自信があるからこそRippleも攻撃しているのだと思います。
ちなみに8月22日に、公式twitterでカウントダウンを開始して、期待値を爆上げしておいて、カウントダウンで発表した内容が「SWELL」というカンファレンスの名前だけだったというせいで相場が30%くらい落ちたというオチがあったと付け加えておきます。
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