様々な分野で応用が可能とされるブロックチェーンですが、ブロックチェーン技術を利用して金取引を目指すというプロジョジェクト「HelloGold」を紹介します。
HelloGoldとは?
HelloGoldは、モバイル端末を利用して、ブロックチェーン上で金の売買を可能にするEthereumベースのプロジェクトです。
ビットコインを始めとした仮想通貨の大部分は価値の裏付けを持っていないので、価格が不安定という問題があり、この欠点を克服する為の手段としてある程度の価値が保証されている金によって価値の裏付けをする事で、暗号通貨の利点を活かしつつ安定した価値のやり取りを可能にします。
同時に、スマートコントラクトを用いる事で「金」のトークンを売買し、「金」の保有に関わる情報をブロックチェーンに記述する事で不正や改ざんのリスクを軽減し価値のデジタル管理を可能にします。
信頼性を保つ仕組み
HelloGoldは既に中央集権的な金売買のプラットフォームを運営しており、提携企業もあり、更に所有している地金は99.99%の純金で、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の認可を受けたシンガポールの金庫で保管されます。
この様に厳重に管理された地金で価値を確保したトークンがEthereum上で発行され、アプリを通じてトークンによる売買が可能になります。
スマートコントラクトの導入やブロックチェーンによる取引の記録等をもとに、顧客の金取引の透明性とセキュリティを確保し、運営チームはボストンのコンサルティンググループや、マレーシア証券委員会等の参画実績もある為、信頼も担保されていると言えます。
トークンは二種類ある
HelloGoldでは、GBTトークン(Gold Back Token)とHGTトークン(Hello Gold Token)の2種類が存在しており、GBTは金の価値を裏付けるトークンで、1GBTは1グラムの価値を持っています。
一方、現在ICOに利用されているHGTトークンは現在は価値の裏付けのないもので、資金調達とプロジェクトの両方が成功して初めてHGTトークン保有者にGBTトークンの受取が可能になり、将来的にはHelloGoldプラットフォーム上でGBTトークンと他の暗号通貨を交換する際のブリッジ通貨としての役割を持ちます。
HelloGoldプラットフォームにおける取引の際、金の管理コストとして手数料を徴収して、トークンの価値として売買益に加えて手数料も収益となるので、プロジェクオの収益モデルがイメージしやすいと思われます。
HelloGoldeはどうなる?
金の採掘量自体には大きな変化はなく、いつの時代でも価値の保管手段として利用されてきており、現在でも金融危機等の局面において需要が上がり価格の上昇をしています。
しかし、金という資産の売買をする際に個人情報の提供は避けては通ることは出来ず、これは一般的に資金洗浄や違法取引と言った問題を避ける為に決められていますが、この決まりが金を購入する為のハードルを上げている事にもつながっています。
暗号通貨に金の価値を付加したGBTトークンであれば、携帯端末さえあればどこにいても金の売買が可能になり、取引手数料の一部を配当として受け取る事が出来るというのは、「金」という金融商品の中でも魅力的です。
HelloGoldは中~長期的な投資で配当が入るという事で域に理想的な金融商品になる可能性があります。
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