世界でもブロックチェーンの重要性に着目している国はありますが、アジアでは中国がブロックチェーンの研究開発では頭一つ出ている印象があります。

例えば、杭州のブロックチェーン団地は国策としてはアジアでどの国よりも早く立ち上げたブロックチェーン特区であり、惜しみない支援を贈る等、力の入れ様が他国と比べても全くの別次元となっています。

8月9日、中国工業情報省(MIIT)はブロックチェーン技術・産業の発展の為の措置を提案しています。

具体的にはIoTやサプライチェーン・マネジメントといった金融以外の分野へのブロックチェーンの導入を段階的に実行し、自治体の行政との連携を促進し、効率的な産業システムの構築を目的として、コンピューターのプロセス能率とストレージを増加する計画を提案しています。

ブロックチェーンプロジェクトの平均寿命は1.22年程で、現在まで存続しているプロジェクトは全体のわずか8%と言われていますが、MIITは2018年5月の報告で2017年に中国で発足したブロックチェーン技術に関連した企業は450を超えているとして、ブロックチェーンの応用を産業規模に育成する事に対して前向きな姿勢を見せています。

依然として仮想通貨に対して厳しい措置を採っている中国ですが、基幹技術であるブロックチェーンに対しては国家戦略の中核に置く等、このチャンスをモノにすべくこれまでにない程の力の入れようを見せています。

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